- 技術
AW3D®全世界デジタル3D地図提供サービスの展開
– AI・データサイエンス論文集 4巻L1号,2023 筒井健
<抄録>
AW3Dは、地球上の全ての陸地を3次元でデジタル化した衛星3次元地図である。航空写真と遜色のない精度に近づいている。精度が上がった理由は、衛星の機数や解像度が上がったことと、画期的な処理ができるようになったことである。従来は一つの衛星が撮った画像を解析していたが,現在は複数の衛星が撮った膨大な画像を処理している。それにより,誤差を大きく低減することに成功し、様々な分野で実用化できるようになった。また、AW3DはAIと適合性が良いため、目的に応じて高精度地図用の画像をデジタル化することが可能だ。更に、衛星データと地上のセンサを組み合わせる取り組みも進めている。すでに、日本であれば1/2,500縮尺相当の50cm解像度でデータを整備し,全世界では2.5mで整備している。2022年からは日本全国の3次元衛星地図の更新も開始している。
Key Words: three dimensional map, infrastructure management, satellite image