【防災】ミャンマー|AW3D標準版地形データ
地震防災対策へ向けた「活断層分布」の把握
Earth Observatory of Singapore
(Nanyang Technological University)
ミャンマーは地震多発国であるため、地震防災対策のための「活断層分布」の把握」が極めて重要です。しかし航空機等を必要とする従来の3D地図の作成・活用は莫大な費用がかかるので、全域で利用するのは財政的に困難な状況でした。2016年のAW3Dの全世界整備完了によって、低コストでの3D地図の活用が可能になりました。
東南アジアの火山活動による環境や社会への影響を予測し、危険軽減への取り組みを支援するEarth Observatory of Singaporeは、AW3D標準版を用いたミャンマー中部の「活断層」の識別調査を実施し、今までに見つかっていなかった新しい「活断層」の抽出に成功しました。
衛星画像を活用した活断層分析図
- (a)
- マンダレー近郊の新しい活断層。白色と黄色の三角形は、この100km長の断層沿いでオフセット値が測定された地点です。
- (b)
- サガインヒルの西側斜面における詳細な断層形状です。5m解像度DSMからマッピングされた一連の右階段状断層が見られました。
- (c)
- 1972年の衛星画像で見つかった洪氾濫原の南側の小さなオフセットの1つ。 この発見は、近年の画像で修正されています。
協力/資料提供/出典
Earth Observatory of Singapore